石川雲蝶という男
8月下旬、この夏2度目の青春18きっぷを使った2泊3日の旅は、新潟方面へと決めた。目的は栃尾又温泉のラジウム湯、そして、「越後のミケランジェロ」という異名で知られる江戸時代のアーティスト・石川雲蝶のお寺再訪だ。
あえて「アーティスト」と呼ばせてもらったが、石川雲蝶は江戸時代後期の木彫りの名匠である。しかし、「木彫り」とカテゴライズしてしまうと雲蝶の魅力が伝わりきらないので、ここでは今っぽく「アーティスト」と呼び、次の記事で写真と一緒に紹介していきたいなと思う。
その石川雲蝶の充実期の大作が、新潟県魚沼市にある西福寺開山堂であり、通常は写真撮影も禁止なのだが、2022年9月いっぱいまで撮影可という情報を得てしまったものだから、これは必ずや行かなければならないと思い立ったのだった。そして、新潟方面に行くのならば、前々から宿泊したいと思っていた「ぬる湯」の栃尾又温泉も合わせてしまえば、これぞ一挙両得ではないかと、自分のひらめきに自画自賛せざるをえないのだった。
新宿から十日町へ
出発の起点はJR新宿駅。平日の金曜日だったので、通勤客に混じりながらの出発となった。
大宮、高崎、水上、六日町で乗り継いで、最初に目指す目的地は北越急行ほくほく線の十日町駅と決めた。

【新宿→十日町 4,080円】
8:26発 新宿 JR湘南新宿ライン快速・籠原行 3,740円
8:55着 大宮
9:01発 大宮 JR快速アーバン・高崎行
10:12着 高崎
10:25発 高崎 JR上越線・水上行
11:31着 水上
11:40発 水上 JR上越線・長岡行
12:35着 六日町
12:44発 六日町 北越急行ほくほく線・直江津行 340円 ※18きっぷ対象外
12:58着 十日町
六日町駅でほくほく線へと乗り継ぐ。ほくほく線のホームへと下りる階段の手前で、自動券売機できっぷを購入。
ほくほく線に乗り込むと、車両の後方では何かの撮影を行っていた。情報番組なのかドラマ作品なのか…撮られている人の姿が見えなかったのでよく分からなかったのだが、ほくほく線はとにかくトンネルが多く、トンネルに入っている間は轟音で声が拾えないだろうから、しばしば撮影を中断して難しそうな雰囲気だった。地図を見れば分かるように、ほくほく線はほぼ直線のトンネルで貫いて駅と駅をつないでいる。
そんなわけで、六日町からは車窓をのんびり楽しむ間もなく、トンネルを抜けて十日町へと到着したのだった。
越後妻有里山現代美術館 MonET(大地の芸術祭)
今年は「越後妻有 大地の芸術祭」が開催されているわけだが、しかし私のメインの目的はあくまでも石川雲蝶であるため、どっぷりと「大地の芸術祭」を回ることができない。できないのだが、ちょっと「大地の芸術祭」の雰囲気を味わうつもりで、ここ「越後妻有里山現代美術館(MonET)」にやって来た。駅から歩いて10分くらいの場所だ。以前、ここが「キナーレ」と呼ばれていた時に一度だけ来たことがあるが、それ以来の訪問だった。


展示された作品は動きがあって視覚的に面白いものが多く、しかしただ面白いだけではなく、それらはひとつの生命体のようにも見えてくるのだった。
今夜の宿は栃尾又温泉「神風館」
十日町駅を後にして、今夜の宿である栃尾又温泉の神風館を目指す。まずは小出駅に移動して、そこからはバスでの移動だ。JRを使うので、小出駅までは18きっぷでの移動だ。
【十日町→小出 590円】
15:21発 十日町 JR飯山線・越後川口行 590円
15:49着 越後川口
15:55発 越後川口 JR上越線・越後中里行
16:07着 小出
電車の中には高校生がたくさん乗っていて、そういえば平日であることを思い出した。ちょうど彼らの下校時間とも重なったようだ。
小出駅の駅前には、彼らを車で迎えに来ている親御さんたちの姿もあり、次々と車上の人となって家へと帰っていく。私の乗るバスは10分くらい後にやって来て、帰宅する高校生と、温泉地へ向かうであろう数名の乗客らとともに、バスの中の人となった。(続く)
【小出駅前→栃尾又 420円】
16:20発 小出駅前 南越後観光バス 420円
16:53着 栃尾又
(小出 ~ 大湯温泉 ~ 栃尾又温泉 線)
※本記事は2022年8月の情報を元に記載しております。














