さらば週末パス!その3~駅前温泉と只見線の旅

お得なきっぷ旅
会津川口での途中停車。

滞在わずか30分、弾丸で飯坂温泉「駅前温泉」体験

6月の廃止を前に、4月から毎月続けてきたJR東日本「週末パス」の旅もこれでおしまい、いよいよ使い納めである。
最後の旅の目的地は…目的地というより、只見線乗車を最後の目的とした。18きっぷの改悪に続いて、「週末パス」も廃止となったら、お得なきっぷを使って只見線に乗る機会も無いだろうと思い、最後に選んだという次第。土曜日は会津若松に泊まって、翌朝の只見線の始発列車に乗って終点の小出まで乗車する。

そしてもちろん、駅前温泉も無理やり絡めていく。4月は会津若松に向かう途中の磐梯熱海で駅前温泉を楽しんだわけだが、今回は新幹線でいったん福島まで行き、そこから福島交通飯坂線に揺られること約25分、終点の飯坂温泉にやって来た。
飯坂温泉でのミッションはただひとつ、駅前にある共同浴場で飯坂温泉の湯を堪能すること。持ち時間は、福島駅に戻る次の列車が出るまでの、わずか30分。我ながら、とにかく時間の使い方がセコい。

飯坂温泉訪問は3度目か4度目か…共同浴場といえば、ひなびた雰囲気のある「鯖湖湯」が有名だけど、今回は時間がないので、改札を出た交差点を渡ってすぐの「波来湯(はこゆ)」を選んだ。趣ある外観だが、内装は今どきなきれいな共同浴場。石鹸やシャンプーは置いていないが、洗い場もあって、源泉掛け流しの熱い湯と、適温に調整されたお湯の2つの湯船があるので使いやすい。

飯坂温泉のお湯は超熱い!という記憶があったのだが、熱いは熱いけど、ひょっとすると記憶の方が大げさになっていたかもしれない。以前「鯖湖湯」や某旅館の内湯に入ったときには、もっと熱かったような気がするのだが、あらためて湯に浸かってみると、我慢できないほどの熱さでもない(お湯につかっていた部位は赤くなったけど)。
そんなこんなで、10時前に到着し、ひと風呂浴びて、約30分後には福島に戻る列車に乗っていたのだった…。

ふたたびの会津若松で駅前温泉

土曜日の夜は、翌日の只見線始発列車に備えて、会津若松駅前に宿泊。ホテルは「駅前フジグランドホテル」。系列の日帰り天然温泉施設「富士の湯」の入浴無料券(バスタオル、フェイスタオル付き)も付いてくる。手ぶらで駅前温泉を楽しめるという、ありがたいオマケ付きだ。

フジグランドホテルから会津若松駅方面の眺め

そして、4月に会津若松に来た際には晩ご飯に失敗してしまったので、今回は駅からちょっと離れた繁華街の方で食事を取る。
1軒目は「宮古そば処 分家 吉兵衛」で「極上のはしご酒」プランの蕎麦・天ぷら・小鉢・日本酒のセット。

しかし、それだけでは食べ足りないので、2軒目は「もつ煮の寿」でガッツリ目にもつ煮定食をいただく。
どちらの店も美味かったので、2ヶ月前に晩ご飯に失敗してくよくよしていた私の気持ちもようやく晴れたのだった。

只見線、4時間半の片道旅行

日曜日の早朝。6時8分発の小出行きの只見線に乗るべく、会津若松駅のホームに立つ。そこには、どこか懐かしい雰囲気のある1両編成のディーゼルカーが待っていた。車内の座席はほぼ満員(ちょっとナメていた)で、わずかに空いていた4人掛けのボックス席の通路側に座ることができた。窓側に席を取りたかったなあ…と思ったものだが、動き始めてみると、まわりに気兼ねなく席を立ったり座ったりできたので、結果オーライだったかもしれない。

只見線は、2011年の豪雨災害で一部区間が不通となりながらも、地元の人々の熱意と努力で2022年に全線復旧を果たした。今年も5月まで残雪の除去作業ができずに不通になっていたが、それも復旧。
旅の道中、車窓に沿線の風景を眺めながら、あちこちで地元の人たちが列車に向かって手を振ってくれる光景を目にして、図らずも只見線は愛されているのだなあ…と実感する場面に出会うこととなる。

この路線のハイライトは、何と言っても只見川に架かる数々の橋梁だ。列車は、橋の手前でゆっくりと速度を落とし、乗客が絶景を堪能できるよう配慮してくれる。みんな、カメラを構えて、写真を撮ったり動画を撮影している。この季節は、山々も青さを増して美しい。そして、ゆったりと流れる只見川の川面には、周囲の山々が織りなす「水鏡」の風景が浮かんでいた。只見川の流れが緩やかだからこその景観で、これが急流の川だったら得られなかったことだろう。

個人的には、只見川にせり出した大志集落を遠くに眺めながら(遠景でジオラマのように見える)鉄橋をくぐるまでの景色と、山沿いに架かった第八只見川橋梁の後部運転席からの眺めが印象深かった。

只見駅では約20分の停車。ここで駅前のインフォメーションセンターでおみやげを購入したり、軽食を取ったりする人も多くいた。時間もあるので近くの瀧神社まで散策をする。西の方角の山々には雪が残っているのが見えた。

只見駅を後にして、おおよそ1時間ちょっとで終点の小出駅に到着。
朝6時過ぎに出発して、実に片道おおよそ4時間半のローカル線の旅。自分自身、1本のローカル線での乗車時間としては、最長かもしれない。
車窓の景色も飽きなかったし、また別の季節に…今度は逆のルートに乗ってみたいものだ。

最後は越後湯沢駅の温泉で

只見線の旅を楽しみ、この日はもう、とくにすることもないので、小出駅から越後湯沢駅に移動し、温泉で列車旅の疲れを癒して、昼食を取って帰路に着くことにする。
越後湯沢駅の「CoCoLo湯沢・がんぎどおり」は、おみやげ屋や飲食店も充実していて、来るたびにいつも賑わっている。日本酒好きであれば「ぽんしゅ館」の「唎酒番所」。新潟県内の全酒蔵の日本酒が試飲できると謳っていて、500円でコイン5枚と交換し、唎酒マシンで125種類以上から5種類の日本酒飲み比べができる。なるほど、おみやげや食べ物を見てまわっているだけでも楽しいかも。

そして、いちばん奥のカフェ「糀らって」のさらに奥に、天然温泉施設「酒風呂」がある。
入浴料は、おとな950円。別料金で貸しタオルセットもある。温泉施設としては、町の共同浴場レベルのもので、正直、この高めの値段設定であれば、一度入っておけば、次は選択肢として無いかなあ…というビミョーな感じだ。

昼食は、同じく「ぽんしゅ館」にある「爆弾おにぎり家」で食べる。焼きたらこをチョイス。
南魚沼産コシヒカリを贅沢に使った大きなおにぎりは、食べ応え抜群で、お米の美味しさを存分に堪能できる。

そうこうして、1泊2日の「週末パス」の旅もおしまい。
お得なきっぷが、またひとつ、消える。新津温泉、瀬見温泉「喜至楼」、只見線・・・この3ヶ月、駆け足のように行っておきたかったところに足を伸ばしまくったが、それでもまだまだ行きたいところはあるし、セコくお得に旅をするための選択肢が失われることは、ただただ残念で仕方ない。

今回かかった交通費
・JR東日本「週末パス」: 8,880円
・東京から福島まで 新幹線自由席: 3,740円
・越後湯沢から東京まで 新幹線自由席: 2,850円

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